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2011-10-23

世界遺産ヴェネツィア展

江戸東京博物館で12月11日まで開催されている「世界遺産ヴェネツィア展」に行ってきました。

ヴェネツィア(ベニス)は、今、最も行ってみたい都市の一つです。旅番組でベニスが取り上げられていると、いつも見てしまいます。

20年前に、塩野七生著「海の都の物語―ヴェネツィア共和国の一千年」(上・下)(中公文庫)を読みました。また、1~2年前に新潮文庫で、同じ本が分冊になったものとは知らずに読みました。読み進んでいくうちに、以前読んだことのある本だと気付き、新潮文庫は3冊で終わりにしました。

この本で、ヴェネツィアが独立を保つ(他国から攻められても防衛できるようにする)ために、わざわざ、住みにくい干潟(ラグーナ)に住み着くことを決意して、そこに今みても素晴らしい都市(国)を築いたことに感心しました。建物の下には、無数の木の杭を打ち込んで基礎を作りました。木の杭は、腐るのでダメだと思っていましたが、そうではないようです(以前知ったのですが、丸の内にあった旧三菱一号館も木の杭を使っていたとの展示がありました。)。
雨水を貯めて、それをろ過して飲み水にする工夫も説明されていました。水路がたくさんありますが、水が淀まないように、常に水が流れる工夫もしているなど都市の整備、政治制度、貿易ルートを確保するための方策など、興味深く書かれています。

世界遺産ヴェネツィア展では、この本で紹介されていたガレー船の模型、航海で必要な観測機器、地球儀、貴族の遊びで使われたいろいろなゲーム類、ヴェネツィアンガラスの巨大なシャンデリア、貴族の館の模型、絵画などが展示されていました。興味深く、見て回りました。

平日に行ったのですが、混んでいました。メモをとりながら、見学している人を何人も見かけました。


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